柴刈り、ササ刈りは、里山の雑木林を保全する最初の作業です。
少し大変な作業ですが、柴やササの中に野の花を見つけながら行います。二、三年も続けると、エンレイソウやスミレ、エンゴサクなど、色々な草花が増えてきます。また、手入れがされず放置された林の間伐、枝打ちなどの保全活動は、森を育てる大事な作業です。

萩の里自然公園では、雑木林の柴刈り、ササ刈りが住民の手で行われおり、里山植物園づくりと言える活動が取り組まれています。 また、公園の周辺では郷土植物のサリカリア(エゾミソハギ)の栽培による美しい景観づくりが進められています。

エコの森やトラストの森では、森づくり活動が行われています。 里山の雑木林や人工林の手入れは明るい里山を作り、林の下の植物の種類を増やして、生物多様性を高めます。 また、荒れた森林の手入れは木を育て太らせ、二酸化炭素を固定化して、地球温暖化の防止にも貢献します。

1990年代半ばから、萩の里自然公園で住民参加の森づくりが始まったことなどをきっかけに、ウヨロ川周辺では里山の手入れなど里山に親しむ住民が増えてきています。

●エコの森・ウヨロクラブ

二級河川ウヨロ川の河畔林の保全・創出に取組む団体。約17haの旧河川敷地を北海道から借り受けし、これまで雑木林の整備や歩道の管理を行ってきました。 2002年度から河畔林再生事業、2003年度からは親子の里山農園体験活動に取り組んでいます。

●白老山岳会

萩の里自然公園で最初に雑木林の手入れ作業を開始した団体です。
登山が活動の中心ですが、萩の里自然公園の手入れ作業を毎年2回行っているほか、他団体と共同で里山の保全活動に参加しています。

●植物ボランティアグループ・サリカリア

里地・里山の植物の保護増殖を目的に、郷土植物(エゾミソハギ)の増殖や水辺の美しい空間づくり、雑木林の手入れ等による林床植物の保護増殖による里山植物園づくりを行っています。
特に萩の里自然公園では、受持ち区域の保全活動を継続して実施しているほか、2001年3月には里山ウォーキング・マップを作成しました。

●NPO法人ウヨロ環境トラスト

ウヨロ川の下流から中流の田園的景観(里地・里山)を保全するため、土地を所有して自然を残すナショナルトラストと環境ボランティアを柱とする活動を行っているNPOです。
2004年には法人化し、森づくり活動と環境学習活動を活動の柱に加えました。 これまで、2.2haのカラマツ林を取得しトラストの森として管理しているほか、周辺の8.8haの土地を保全協定地として森づくりなどを進めています。活動の範囲は広く、森の手入れ作業、フットパスづくり、里山自然調査、子ども自然体験キャンプなどを行っています。

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