人々は今から50年ほど前までの長い間、身近な山に入って炭を焼き、家畜を飼育したりして生業(生産)に活用する一方、たきぎ取り、山菜採りなど日々の生活のカテを得てきました。
人の手が加わった森には太陽の光が入り、花が咲き、昆虫が訪れ、野鳥や小動物が住む明るく美しい環境でした。里山は人間と自然が合作した自然ですが、石油燃料の普及などであまり利用されなくなり、人のほとんど入らない暗い森になってしまいました。
しかし、長い間人間の生活と深いかかわりをもってきた里山の二次林は、身近な自然という点では大切なものです。これからは、子どもたちが遊ぶことができたり、多くの人が自然や生き物との触れあいができる里山が望まれます。未来の子ども達に、里山を地域の自然遺産として残したいものです。

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