白老のさけふ化事業は明治中期から、白老川の支流などで始まりました。本格化したのは戦後で、漁業協同組合がウヨロ川の支流イレスナイ川(現在のトラストの森付近)のわき水を利用して、ふ化試験事業を始めてからです。成績が良く、昭和28年(1953年)にはさけ・ますふ化事業場が建設されました。その後、施設が増設され、ウヨロ川は現在では日高・胆振管内で一、二を競うほどサケがたくさんそ上する河川となり、さけ・ます増殖事業に大きく貢献しています。
それも、ウヨロ川扇状地にメムとよばれる良質のわき水があったためです。今ではわき水では不足するため、井戸水を利用したり、ウヨロ川から導水してサケのふ化増殖と育成事業がすすめられています。

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