里山保全活動

植物ボランティアグループ・サリカリア

 

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里山の保全とは 


最近では北海道の里山でも、雑木林の柴刈りや薪や炭用の樹木の伐採はほとんど見られなくなりました。

そうすると林の中はササや柴がどんどん密生して薄暗くなり、春になっても林の下では野の花が咲かなくなります。

そればかりか、明るい里山だったからこそ花を咲かせ、生きていくことができた多くの植物が立ち枯れ姿を消していきます。

また、手入れされずに落ち葉が厚く積もっている林の下では、植物の種は芽をだすことができず、芽を出しても十分成長することができません。

そのため、そのような植物の実を食べたり、そのような植物につく虫を食べていた、明るい林の好きな動物や鳥達もまた住めなくなります。

「それが本来の自然の姿であり、人が手を加える以前の大昔の自然に戻るのだからよいことだ。」と言う人もいます。

しかし、長い間人間の生活と深いかかわりをもってきた里山の二次林は、身近な自然という点では大切なものです。

また、手入れをされた雑木林は種の多様性に富み、豊かな自然であるとも言われています。

森を遠くから眺めるだけで中に入っていくことができないというのでは、景観としてだけの森であって、自然との触れ合いができない存在になってしまいます。

小さな子どもたちが若々しい雑木林に入って草花にふれあい、遊ぶことができたり、大きな古い木のある林では神秘さや壮厳さを感じることができる里山となればと思います。

また、地域の人たちがが林に入って木を伐採し何かを作ったり、お年寄りが若い林に入って、木々の若々しいバイタリティを受け取ることができるような里山になったらいいと思います。

里山づくりに取り組んでいる団体

1990年代半ばから、白老町萩野に位置する「萩の里自然公園」で住民参加の森づくりが始まったことなどをきっかけに、雑木林の手入れ作業など里山に親しむ住民が増えてきています。

 

アクション森づくり・しらおい

桜ケ丘運動公園での親子による森づくりボランティア活動  

エコの森・ウヨロクラブ

2級河川ウヨロ川の河畔林の手入れ作業  

白老山岳会

萩の里自然公園での雑木林の手入れ作業

国立公園内の自然歩道整備(ホロホロ山、ホロホロ湿原)  

丑年会(うしどしかい)

萩の里自然公園での雑木林の手入れ作業  

植物ボランティアグループ・サリカリア

萩の里自然公園での里山植物園づくり

郷土植物サリカリアによる水辺の美しい景観づくり

 

里山の保全活動

● 里山の手入れ作業
柴刈り、ササ刈りは、里山の雑木林を保全する最初の作業です。少し大変な作業ですが、柴やササの中に野の花を見つけながら行います。二、三年も続けると、エンレイソウやスミレ、エンゴサクなど、色々な草花が増えてきます。

● 自然とのふれあい
手入れされた里山は、明るく開放的で野の花にあふれ、新緑や紅葉が楽しめる美しく魅力的な場所です。林の中に入り、植物だけでなく野鳥など多くの生物に出会うことができます。レクリエーションや自然体験の場として里山はふさわしく、身近な里山での森林浴は健康にもよいです。

● 炭焼き


萩の里自然公園など白老の市街地近くの里山には、昔使われていた炭焼きがまの跡が見られます。

炭や木材は再生可能な燃料であり、石油などの化石燃料の消費を減らします。

炭焼きの活発化は、若々しい雑木林を作りだし、森の光合成を促進し炭素固定力を高めます。

本格的な炭焼きはは大変ですが、伏せ焼きやドラム缶などを使って、簡単に炭焼きの体験ができます。