里山の自然

植物ボランティアグループ・サリカリア

 

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里 山 の 植 物

 

 

白老町の市街地に近い里山では、雑木林の中に春から秋にかけて色々な野の花が見られます。

そんな、雑木林の植物を少し紹介します。



 

 

 

オオウバユリ

 

6月頃、雑木林の中で白い花をつけたひときわ大きく見える植物があります。それが、オオウバユリです。

昔アイヌの人々は根からとった澱粉(一番粉)を湯でといて,下痢の薬としたと言われています。また澱粉は二番粉,三番粉をとって保存食とした重要な食糧でした。

林の中から採取するのはお勧めできませんが、昔は一度根を採取した場所からは数年間採らないようにするなどの配慮をしていました。

利 用 法:薬用・食用

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 

 

 

   

エンレイソウ

白老はエンレイソウの仲間の豊富な地です。

白老で見られるエンレイソウの仲間には、エンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、ミヤマエンレイソウ、コジマエンレイソウなどがあるが、シラオイエンレイソウと名づけられた種類もあります。

シラオイエンレイソウは、オオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウが交雑してできたものをさします。

オオバナノエンレイソウは,北海道大学の校章のデザインにもなっています。

また、アイヌの人々は、実を食用にしたと言われています。

 

写真は、オオバナノエンレイソウ。

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

   

カタクリ

 

かつては白老町内にも群生していましたが,乱獲の為か姿を消してしまい、ほとんど見ることはできません。

片栗粉の原料として知られるほか、葉、鱗茎は食用できます。

昔、アイヌの人々も葉、澱粉を食用にしていました。

一般には,澱粉を傷薬にしましたが、アイヌはオオウバユリと同様に腹痛の薬とした。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 

   

ギョウジャニンニク

 

昔、アイヌの人々は葉の煎汁を風邪などいろいろな病気の際に服用した。また火傷,痔などに煎汁で患部を洗った。

食用にもし,保存食・常備薬として重要な植物であった。

生育に時間がかかるため,採りすぎは禁物。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

   

トリカブト

 

昔、アイヌの人々は猛毒成分を含む根を用いて,熊などをとらえる矢毒を作った。

一般には,様々な方法で毒性を弱め薬用とするが,使用を誤れば命にかかわるため,素人は用いてはならない。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 

   

ガマ

 

昔、アイヌの人々は穂の黒焼きと油を練り合わせ,おできの薬とした。

また乾燥した茎葉はござを編むのに最良の材料となる。

一般には花粉を下血,吐血に,全草は利尿,浮腫などに用いる。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 

   

コウライテンナンショウ

 

昔、アイヌの人々は果実を胃痛,腹痛に用いた。

また塊茎の毒の部分を除いて食用にもした。

一般には塊茎を去痰,鎮痙剤として使用する。腫れ物の吸出しにも使用する。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 
   

オヒョウ

 

アットウシとよばれるアイヌの樹皮衣の主な材料となった。

春先に立木から皮をはぎ,内皮の部分を処理して糸にし,それを織って着物に仕立てた。

 

(写真:財団法人アイヌ民族博物館提供)

 

 

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